あなたが太ってしまっている原因・ダイエットが出来ない原因には、
「安らぎを求めて食べてしまう」というものが含まれています。
特に「忙しかった日・大変だった日・嬉しかった日」は、何でも食べてしまいたくなります。
ストレスの多いデスクワークを終えて、嫌な上司や使えない部下に挨拶を済ませ、職場から解放されたあなた・・・
帰宅途中にコンビニかスーパーに寄り、美味しそうな物を片っ端から買い物カゴに入れて、家に帰ります。
「今日は忙しかったから、このくらい食べてもいいだろう」
そう自分を正当化しながら、テレビやビデオを見ながらパクパク・ムシャムシャ、どんどん食べていきます。
食べ終わったならば、まだ食べるものがないかと冷蔵庫の中を物色します・・・
「食べると気が晴れるんだよな~」
仕事もストレスもすべて忘れられるような気がします。
そして残り物をキレイに食べてしまったあとも、まだ何か食べたいと思ってお菓子の箱を開けてしまいます。
お腹がいっぱいになっても、なぜか食べるのを止められない。
ですが・・・なぜか
「食べている瞬間は幸せなのに、食べ終わったあとには、食べる前より気分が落ちこんでしまう」
こんな気分になったことありませんか?
口やかましい上司、仕事ができない・やる気もない部下、仮面だけの夫婦関係、終わりのない家事、言うことを聞かない子供たち・・・
それらをキレイさっぱり忘れられるんですよね♪
お酒飲んだり食べたりしている間は・・・
ポテトチップスや砂糖たっぷりの甘いお菓子を食べると、安らぎを得られます。しかし、最後のひと口を食べきった瞬間に、その安らぎは消えて無くなり、後悔と自責の念でいっぱいになります。
ストレスを発散するために食べてしまう人のほとんどが、毎日そんな風に感じています。
あなたも同じですよね?
はい!
でも、じつは食べることには相反する作用があるのです
精神を落ち着かせる作用と、逆にイライラさせる作用です。
これが『情緒的・感情的な食行動』です。
これは、気分を高める、持続する、感情をなだめる、麻痩させる、弱める・強める、精神を落ち着ける、逃げる、ということのために食べることです。
これはけっして『やけ食い』とは違うのです。
『やけ食い』とは、ショックや怒りのせいで食べてしまうことですが、『情緒的・感情的な食行動』は、ストレスなどのネガティブな感情だけではなく、あらゆる感情の影響で食べてしまうことで、そこには喜びや驚きなどポジティブな感情も含まれます。
悪い感情だけでなく、良い感情さえも、食べすぎにつながることがあるのです。
これが原因で、ダイエットが成功しない人がとても多いです。
食べると気分が良くなるので、その気持ちを継続させたくて、もっと食べ続けてしまうのです。
これが深刻な状況になっているのに、気付けない人も多いです。
もしかしたら、あなたも無意識のうちにそうなっているかもしれません。
①ストレスを受けている
↓
②解放されたい欲求
↓
③ついつい食べる
↓
④食べると落ち着く
↓
⑤その時は気分が良い
↓
⑥良い気分が段々薄れていく
↓
⑦太ってしまい嫌悪感が出てくる
↓
②そこから解放されたい欲求
↓
③ついつい食べる
↓
⑦さらに太ってしまい強い嫌悪感とストレス
というふうな悪循環が繰り返され、あなたはドンドン太っていくのです。
また、その太り方も、なだらかな太り方ではなく、加速して急激に太るので、よりストレスと恐怖が増してしまうのです。
食べると一時的に気分が良くなるのですが、そうすれば当然、体としては太ってしまいますよね。
体重を量るたびに太って重くなっていくわけですから、そのうちに体重計に乗るのも嫌になってしまいます。
そのストレスを感じると、気分を良くしたいがために、とりあえず食べ物を口にしてしまうのです。
太っていることに悩んでいるはずのに、ストレスや不安をやわらげようと、さらに食べ物を求めてしまう自分が理解できなくなります。
あなたも含めて、同じような悩みを抱える人たちが、『心を満たすために食べる』というワナにはまってしまっているのです。
では、食べることに頼らずに安らぎを得る具体的な方法は?
もちろん、ダイエットのためのストレス解消法は世の中にたくさんあります。
テレビや映画を見る、スポーツ・運動、旅行、ペット、その他にも趣味の種類は数え切れません。
あなたに合う、好きな物を見つければ良いのですが、ただし、そういう物理的な行動は、ヘタをすると依存症になってしまう可能性があるのです。
ですので、その前にもっと大事なことをしていただきたいのです。
それが『自分の感情とその原因を知る』ということなのです。
どういうことかと言いますと、「今の自分はどういう感情なのか?」を知ることです。
怒っているのか、喜んでいるのか、悲しんでいるのか、嬉しいのか、寂しいのか・・・
そして、
なぜ悲しいのか?、なぜ嬉しいのか?
『なぜその感情になったのか?』というところまでを、考えて、知ってほしいのです。
例えば
「あ~俺は今、怒っているな。原因は○○で、自分が予想していた●●と違ったから・・」
というところまで知っていただきたいのです。
これを知るだけでも、実は心身ともに落ち着くのです。臨床実験で科学的に証明されています。
この概念は『マインドフルネス』や『マインドフル』と呼ばれたりします。
運動不足の方のダイエットには、筋トレなどのエクササイズも欠かせませんが、『心のエクササイズ』も必要なのです。
『自分の感情とその原因を知ること』を実践すれば、心の安定を維持できるようになります。
一言で言えば『自覚している』 状態のことです。
あなたが、ご自分の感情とその原因を意識して、そこに冷静に向き合うと、いつもは食べることで忘れようとしていた不安やイライラにもきちんとに対応できるようになるんです。
それをやらないから、世の中のダイエット本のほとんどが役に立たないのです。
ストレスの大きい現代社会で、過食を防いでダイエットするには『自分で自分をリラックスさせる方法』が必要になっています。
それが『自己鎮静』ですね。
神経だけでなく、心も体も全て落ち着きます。
心を満たすために食べていないか?をチェックする項目
あなたが、ご自分の気持ちを静めるために日々とっている行動は、色々あります。
もしかしたら、あなたが太ってしまうのは食事内容や運動不足のせいではなく、『心を満たすために食べる』のせいかもしれません。
たしかに、食べる行為は、気分をリフレッシュできる簡単な方法です。でも、カロリー・糖分の摂りすぎという問題がありますから、悩みや不安を和らげるどころか、肥満・メタボリック・糖尿病という悩みそのものになってしまう危険があります。
苦しみに耐えられない人はたくさんいます。あなたも私もそうです。
居心地が思くなると、人はついつい、その感情から今すぐ簡単に逃げられる手段を探そうとします。でも本当に必要なのは、不快な感情に耐え、それに立ち向かうための実践的な方法なのです。
以下の項目は、食べることによる自己鎮静の例です。
当てはまる項目が多いほど、『心を満たすために食べる』という度合いが高いです。
■食べることで天国にいるような気分になる
■食べ物をガジガジ・ムシャムシャと噛むことが気持ち良い
■食べている時は頭がボンヤリとする
■怒りや悲しみだけでなく、嬉しい時も食欲が増す
■色々な種類の物を食べるが、何を食べても満足できない
■何が食べたいのか分からなくなり、色んなものを食べ続ける
■食べても悩みが解消するわけではない、と分かっているのに食べ続けてしまう
■食べているその時は大きな安心感がある
■常に口の中に食べ物を入れておきたいと感じる
■怒りも喜びも全ての感情が空腹感につながる
■リラックスしたい時に食べることが多い
■ストレスを感じたり緊張しているときに食べ物を口にする
■「○○だからたくさん食べる必要がある」というような口実を考える
■心を満たすために、特別好きではない物でも食べる
■暇つぶしや退屈しのぎに食べる
■栄養的には十分足りているはずなのに空腹感が常にある
■気分転換のために特定の食べ物を準備している
■今は必要ないのに大量のお菓子を買い置きしている
■冠婚葬祭や仕事の会食の席でも食べすぎる傾向がある
■心を満たすために食べた時は、後に罪悪感がある
以上の項目チェック、いかがでしたか?
実は、みんなこういう経験は多少はあるものなのです。
例えば、人間には『緊急時に糖分を摂って脳や筋肉のエネルギーにして危険を回避しようとする本能』があります。
これは自然なことなのです。
ですが、怖いのは、それが習慣化してしまうことなのです。
そして、前述したように、食べた後に罪悪感が大きくなり、そのストレスを和らげるためにまた食べて悪循環になる・・・
こうなってしまうのが問題なのです。
ですが、あなたはこのホームページにたどり着き、新たなダイエット生活の一歩を踏み出したのです。ストレスに対応する正しい方法を探し始めたのです。
もちろん、ストレス発散のために食べることを止めるのは簡単ではありません。
あせらず急がず、ゆっくり時間をかけて取り組んでいきましょう(^_^)