注目!デスクワーカー専用ダイエット

体重を減らして免疫力が回復?NK細胞に見られた変化とは

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は、免疫の働きをする細胞の一種で、がん細胞を破壊する作用があると言われています。

NK細胞の働きが肥満によって弱くなるという知見をもとに、肥満のある人が体重を減らしたときのNK細胞の変化が研究されました。

暑い季節がやってきた!今年も熱中症には厳重警戒
適切な予防のために指数を毎日チェック!いざというときの応急処置や予防レシピなど、熱中症対策に役立つ情報がぎっしり!

体重を減らして免疫力が回復?NK細胞に見られた変化とは

◆減量でNK細胞に変化があるか

研究班は、肥満がある人に3か月の運動と栄養管理で減量してもらい、減量しなかった人と比べてNK細胞の活動に変化があるかを調べました。

◆インターフェロンγが増加

次の結果が得られました。

“男性の参加者で、体脂肪量の有意な減少と(P<0.05)、身体の健康状態の向上が見られた(P<0.05)。介入終了後3か月の時点で血漿レプチン値は有意に減少し(P<0.05)、CD56dim NK細胞の細胞内でインターフェロンγの発現量が有意に増加した(P<0.001)。”

男性の参加者について、減量プログラムの終了後3か月の時点で、NK細胞の一部に、免疫反応を増強する働きがあるインターフェロンγの量が増える変化が見られました。

研究班はこの結果から、「この研究は、肥満のある人の体脂肪量減少後に、NK細胞の機能性の再活性化が見られたことを示す」と結論しています。

この研究は細胞の中の変化に注目したもので、ここで見られた変化が、全体としての免疫の働きにどう影響するか、特にがんの予防や治療にどう関係するかはわかりません。

がんと免疫の関係について、さまざまな説がありますが不明な点も多く、こうした研究から多くの知見が集まることにより、実際の治療に結びつく発見につながるかもしれません。

この記事に関連する病気や薬についてさらに詳しくは病気辞典で

▶︎▶︎肥満(肥満症)外部リンク

Written by 大脇 幸志郎(MEDLEYニュース編集部・編集長)

◆参照文献

Decreased NK cell functions in obesity can be reactivated by fat mass reduction.

Obesity (Silver Spring). 2015 Sep 22 [Epub ahead of print]



注目!デスクワーカー専用ダイエット

 

デスクワークが多い人向けのダイエット法