注目!デスクワーカー専用ダイエット

菓子パンとダイエット

こんにちは、ダイエットセラピストの小林一行です!

本日は、連載『ボクの最後のダイエット』3回目!

菓子パンとダイエット – 前編

やはり「菓子パンは、太りやすい食品の王様」?

一般的に「菓子パンはダイエットの大敵」といわれています。これは事実です。パン生地の小麦粉も高カロリーで血糖値が上がりやすく、脂肪がつきやすい食品です。

これに加え、卵やバターなどを混ぜて焼き上げているうえ、さらにパンの中には生クリームやあんこ、砂糖などなど太りやすい食材のオンパレードです。

だから、やはり「菓子パンは、太りやすい食品の王様」といえるでしょう。

では、「菓子パンを食べていると痩せられない」のか?今回は「菓子パンとダイエット」について考えます。

菓子パンが大好きな生徒さん

私のダイエットの生徒さんに、こういう方がいらっしゃいました。

「私は菓子パンが大好きなんです!菓子パンを食べることはやめられないので、菓子パンを食べながら痩せる方法を教えてください」と、言うのです。

さあ、あなたならなんと言うでしょうか?

普通ならば「あなた、なに考えているの?菓子パンなんか食べていたら、一生痩せられないですよ。菓子パンなんかとんでもない!絶対食べちゃダメ!」と言うでしょう。

でも、本当にそうなのでしょうか?

好きなものはやめない。嫌いなものはやらない

私のダイエットのポリシーは「好きなものはやめない。嫌いなものはやらない」ということです。このポリシーは、継続的にダイエットを続けるために、絶対必要なものです。

「好きなものを一生ガマンし続けなさい」。こう言われたら、続かないですよね?

だから、私はこのように答えました。

「了解しました。菓子パンだけはどうしてもやめたくない、ということですね。じゃあ、菓子パンを食べながら痩せる方法を一緒に考えましょう!」

人間、禁止されると、余計にしたくなります。脳は否定形を理解できないのです。だから「食べちゃダメ」と言われると、余計に食べたくなるものなのです。

これを、精神力でガマンさせようというのが、これまでのダイエットでした。つまり「精神力が強くない人は、ダイエットできない」というのが、常識だったのです。

「食べちゃダメ」は挫折への第一歩

従来のダイエット指導ならば、「菓子パンなんてダイエットの大敵だから、絶対食べちゃダメ」といわれることが、いわば常識でした。

でも、これってやるほうは大変です。大好きな菓子パンが食べられないわけですから、一生懸命ガマンしなければなりません。

でも、ガマンし続けていると、どんどんストレスがたまっていきます。ストレスがたまると、余計に食欲が高まって食べたくなってしまいます。

そんなたまりにたまったストレスが、ある時に爆発してドカ食いしてしまい、「ダイエットしていたのに、あんなに食べてしまった。こんな意志の弱い自分なんかダイエットできない…」と自分を責めて、卑下し、そしてダイエットをやめてしまうのです。

だから、本当に大好きだったら、菓子パンもやめてはいけないのです。そりゃあ冒頭でも書いたとおり、菓子パンは高カロリー・高GI値で、最もダイエットには不向きな食品です。

でも、それを無理やりガマンさせることによる精神面へのストレスのほうが、ずっとダイエットには有害なのです。

実は私たちは、味わっていない!?

菓子パンが大好きな生徒さんと話をしていて、こんなことがわかりました。

●菓子パンは会社の帰りにスーパーに寄って、4〜5個買っている。
●たくさん買うのでお金がもったいないから、スーパーの特売品を買っている。
●菓子パンでカロリーオーバーになるので、夕食は食べない。(つまり菓子パンが夕食)
●仕事が忙しいので、特に夜中に食べることが多い。

こうした状況でした。また、ヒアリングしている時に気になった点があったので、一つ聞いてみました。

「その菓子パンって、おいしいですか?本当においしいと思って食べていますか?」

そうしたら最初は「ええ、おいしいですよ。おいしいから食べているんです」と言っていました。

しかし、なんとなく「本当かな?」という感じがしました。「では、どこがどうおいしいか、私に説明してください」と言いました。

そうしたら…

「えっと、甘くてフワフワしていて、モチッとしているのもあって…」と、説明しだしたのですが、すぐに行き詰まり、「あ、私は味なんて感じていなかったかもしれない」と、言いだしました。

そうなんです。実は、私たちは「味わっていない」のです。

脳は「満腹感」を求めているのではない

特に、菓子パンのように、「こんなものを食べているから、痩せられないんだ」と思い、自分を責めながら食べていると、味なんて感じられません。いくら食べても「おいしい」とは思えないのです。

私たちは決して「満腹感」を求めて食べているのではなく、「満足感」を求めて食べているのです。だから脳は、「満足感」を求めて、私たちに食欲を引き起こさせています。しかも「食べちゃいけない」と責めながら食べていると、味がわからなくなります。

私たちの脳は、味がわからないと「もっと食べれば満足できるかも?」と思って、「もっと、もっと…」と、満足感が足りない分、量を求めてきます。

そうして大量に食べてしまうのです。

さらに、大量に食べた自分を「またこんなに食べてしまった!」と責めて、ストレスをためこみ、ますます食欲を強化してしまいます。

こうした悪循環を繰り返しているわけです。この悪循環を止めるには、どうしたらいいのでしょうか?

これは次回に続きます!お楽しみに!

文:小林一行

 

■菓子パンとダイエット – 後編

こんにちは、ダイエットセラピストの小林一行です!

連載『ボクの最後のダイエット』4回目!本日も前回に続き、「菓子パンとダイエット」についてのお話です。

菓子パンとダイエット – 後編

「もっと、もっと…」の悪循環を止める方法

さて、前回の<<「菓子パンとダイエット(前編)」>>では、菓子パンを食べてしまう時、「食べちゃダメなのに…」と自分を責めながら食べていると、脳は満足できないため「もっと食べれば満足できるかも?」と、量を求め始めるということを書きました。

「もっと、もっと…」と、食べる量がエスカレートしてしまうわけですね。

「食べちゃダメ!」と、自分を抑え込もうとすればするほど、脳の抵抗は強まるので、その気持ちとは裏腹に食欲は増進し、ますます食べる量が増えてしまう。こんな悪循環が起こるという話をしました。

この悪循環を止めるためには、どうすればいいでしょうか?

「食べちゃダメ!」と、自分に禁止するのは、冒頭でも言ったとおり逆効果なのです。

だからこそ、勇気を出して、「食べてもいいんだよ」と、自分に許可を与えることが大切なんです。

とっても勇気のいることですが、この壁を越えることが大切です。ぜひ、勇気を持って、食べることの許可を自分に与えてあげてください。

さらに、どうせ食べるなら「おいしく食べる」、これが重要です。おいしく食べれば、さほど大量に食べなくても、脳は満足します。

じっくり味を舌で感じながら、よく噛んで食感も味わい、おいしく食べられることに感謝する。そうすると、食事の満足感も飛躍的に高まります。

生徒さんがビックリしたアドバイス

「おいしく食べて自分を満足させる」というのは、菓子パンも同じなんです。そこで私は、菓子パン好きの生徒さんに、こうアドバイスしました。

「例えば、近所においしい焼きたてパンのお店はありませんか?」と言ったら、目を丸くしてビックリしながらも、「はい、たくさんあります!」と、元気良く答えてくれました。(^_^;

そして引き続き、こうアドバイスしました。

「どうせ買うなら、スーパーで売っているような菓子パンでなく、そうしたおいしい焼きたてパンのお店で買ってください。そして、一番食べたいパンを一日1つ見つけて、それをダイエットのご褒美として、自分に毎日プレゼントしてあげてください」

「また、夕食はそれとは別にきちんと食べてください。その代わり菓子パンを食べるので、ご飯は控えめにしてください」

これを聞いた生徒さんはビックリして、

「え、菓子パン食べていいんですか!?さらに夕食も食べていいんですか?カロリーオーバーになるから、晩ご飯は食べていないんです。それでも食べていいんですか?」

と目をパチクリさせながら言いました。

「大丈夫です!」と私が答えたら、「食べていいんですね!それなら私にもできます!」と喜んで、次の日から即実行してくれました。

大喜びで毎日実行した「菓子パンダイエット」

それからというもの、毎日メールで「今日はこんなおいしいパンを食べました!」という連絡が来るので、私が食べたくなって困りましたが…。

こうして、それまでスーパーの格安菓子パンを、一日4〜5個食べていた生徒さんが、焼きたてパン屋さんのおいしいパンを、一日1個食べる生活になりました。

4〜5個が1個になったので、むしろ出費は減りました。

そしてその1個は、スーパーの片隅にあった、賞味期限切れ間近のしなびた菓子パンではありません。ふっくらとした出来立てのおいしいパンです。

それに通常の夕食も食べているので空腹感や物足りなさもありません。

さらに満足感を高めたワンポイントアドバイス

私は、さらにもうワンポイント、アドバイスしました。

それは、「パンを食べる時には、必ず紅茶やコーヒーなどの飲み物を添えて、パンと飲み物を一口ずつ交互に口に入れてください」ということでした。

これも、実は「じっくり味わって食べる」ためには、とても効果的な方法です。

食べる速度がゆっくりになるし、飲み物と交互にとることによって、食べ物のおいしさが引き立ちます。

菓子パンの甘みも、ぐっと引き立ちます。

ただ菓子パンだけを口に運んだら、あっという間に食べ終わってしまい、物足りなさが残るのですが、飲み物と一緒にとると、グッとおいしさや甘さが引き立つのです。

そうすると満足感が何倍にもなります。パン1個だけでも大満足できるのです!

そうなればしめたもの。まったくストレスがありませんから、続きます。習慣になれば、少しずつ身体も痩せていきます。

なんせ今までは、菓子パン4〜5個を食べていた栄養で作られていた身体ですから、それが1個になれば痩せますよね?

「菓子パンダイエット」の驚くべき成果

この「菓子パンダイエット大作戦」は見事に成功し、3か月月で約5kgの体重減を達成しました。

しかもこの話には後日談があり、この一日1個の菓子パン生活を続けていたら、だんだん「菓子パンを食べなくてもいい」と思える日が出てきて、2日に1個になり、3日に1個になり、やがて1週間に1個でも十分だと思えるようになったとのことです。

今では、菓子パンをほとんど食べていないそうです。

一気に「やめさせよう」とすると脳が抵抗して、「もっと食べたい!」というふうになってしまいます。が、「食べてもいい。どうせ食べるならおいしく」という許可を与えてあげると、いつの間にかやめていた…なんてこともあります。

だから、菓子パンが大好きな人は、ダイエットのためだからといってやめる必要はありません。

むしろ、とことんおいしく味わって、自分を満足させてあげることを考えましょう!(=⌒▽⌒=)

文:小林一行

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